次の段階へ
次に、もう少し踏み込んで道具を集めてみます。
より本格的なアウトドア茶道を楽しんでみましょう。
次の道具を揃えたら、茶道のお点前に準じてお茶を点てることができます。
キャンプ用バーナー&ガスカートリッジ
これは、野外でお湯を沸かすのに使います。
茶道でいえば、「風炉」や「瓶掛け」の役割をします。
名水や湧き水を、山頂で沸かしてお茶を点てる等、自由度がUPします。
ちなみに、ガスカートリッジは飛行機には持ち込めないので、遠出する際はバーナーだけ持っていってガスは現地調達します。
ケトル
茶道でいえば、「釜」や「鉄瓶」の役割をします。
キャンプ用のクッカーやケトル、ポット等、直火で温められるなら何でも良いです。
茶器
抹茶を入れて持ち運ぶ容器です。
様々な種類がありますが、棗(なつめ:棗というクロウメモドキ科の植物の実に形が似ているのでこう呼ぶ)が一般的です。
密封性が高く、持ち運んでもこぼれにくいものが良いでしょう。
調味料入れ等を代用してもかまいません
左は、ガラス製の物で、元々は調味料入れです。内蓋が付いているので重宝しています
右は、平棗です。
棗にお茶を入れて持っていくときは、サランラップで覆ってから蓋をするとこぼれにくいです。
建水(けんすい)
「こぼし」と通称されるように、茶碗をすすいだ湯水を捨てる器のことです。
野外では、地面に湯水を捨てるという考え方もあるので道具の中に組み入れない場合もあります。
私は、チタンやステンレス製といった金属製のボウルや、ココナッツの実で作ったボウルをよく使います。
茶碗より大きく、ゆったりしたサイズの方が使いやすいです。
左はチタン製のボウル。元々はキャンプ用の食器です。右はココナッツボウルです。アジアの雑貨屋でみつけました。
菓子器
お菓子をのせる器ですが、持ち運びが便利という点で、小さめの物の方が良いでしょう。
盆や蓋の付いた容器(ヤンポといいます)、金平糖等を入れる振出(ふりだし)等があります。
左は、木製の四方盆です。右は振出です。
スチール製のヤンポです。干菓子を入れるのに便利です。
茶巾、茶巾筒
茶巾は、茶碗を拭き清めるための布のことです。流派によって大きさ(幅)が異なります。
茶巾筒は、茶巾を入れる容器です。
箱型のものや、筒型のもの(巻いて入れる)があります。
茶巾と茶巾筒。銀製の物と、白磁のもの。
帛紗(ふくさ)
茶道具を拭き清めるのに用いる布です。帛紗を腰に着けている事はもてなす側の標識でもあります。
棗や茶杓を拭き清めると、より本格的な雰囲気になります。
流派によって色等の約束事がありますが、一般的に稽古用では男子が紫、女子が朱色のものを使うことが多いように思います。
懐紙(かいし)
お菓子をのせたり、お菓子を食べた後やお茶を飲んだ後に口を拭いたりする紙のことです。
お茶屋さんで売っています。
茶筅入れと茶筅立て
茶筅入れは、茶筅を収納する筒です。木製や竹製、金属製の物もあります。
茶筅立ては、野外でお茶を点てる時、風で茶筅が倒れるのを防ぎます。これは重宝しますよ。
茶籠、茶箱等
続いて、上記の道具類を入れる籠や箱です。
これも茶道具屋へ行けば、安い物から上等な物まで沢山あります。
実際に色々な場所に持ち運ぶ物なので、安い物でかまわないと思います。
個人的に意見ですが、形のきっちりした茶箱よりは、ある程度弾力や伸縮性のある茶籠の方が、道具を入れやすく、安全面でも優れているように思います。
左は茶籠です。とても安く手に入れましたが、道具も沢山入り、重宝しています。
右のバスケットみたいな物でも可愛いかもしれません。
タイ製の巾着袋で、フックも付いているので腰にぶら下げることもできます。
小さいですが、最低限の道具は入ります。
敷物
最後に、敷物です。
毛氈風に赤や紺の布を用意します。
写真は、裏に100円ショップで買ったビニールの敷物を貼り付けたものです。
これも100円ショップで買った敷物です。
バッグのような概観で、敷くと畳風になります。
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